ワキガと汗臭いの違いを理解しよう

基礎知識

「私って汗臭いだけ?それともワキガなの?」

違いがわからなくて、混乱していませんか?

私も20歳の頃、自分のにおいがどちらなのか判断できず、すごく不安でした。

ワキガと汗臭さには、明確な違いがあります。

この記事では、ワキガと汗臭さの違いを、原因・においの特徴・対策方法の3つの視点から解説します。

自分の状態を正しく理解すれば、適切な対策ができるようになります。

においの原因が根本的に違う

原因

ワキガと汗臭さの違いは、汗を出す場所にあります。

汗が出る場所を汗腺と言い、2種類存在します。

1つ目は「エクリン腺」という汗腺です。

エクリン線は全身に200万個以上存在していて、体温調節をするために汗を出します。

エクリン線から出る汗の成分は99%が水分で、ほとんど無臭です。

2つ目は「アポクリン腺」という汗腺です。

アポクリン線は脇の下、耳の中、陰部など限られた場所にしかありません。

アポクリン線から出る汗には、タンパク質、脂質、糖質、アンモニアが含まれています。

ワキガはアポクリン腺、汗臭さはエクリン線から出る汗が原因です。

私は最初、この違いを知らなくて「汗をかかなければいい」と思っていました。

しかし原因が違うので、対策方法も変わります。

においの質が全く異なる

異なる

実際のにおいも、まったく別物です。

汗臭さは、運動後や夏場に感じる「すっぱいにおい」です。

エクリン腺から出た汗に、皮膚表面の雑菌が繁殖することで発生します。

時間が経つほど強くなりますが、シャワーを浴びれば消えます。

ワキガのにおいは、もっと独特です。

「鉛筆の芯のようなにおい」「スパイスのようなにおい」「硫黄のようなにおい」と表現されます。

私の場合は、玉ねぎのようなにおいでした。

シャワーを浴びても30分から1時間後には、再びにおいが出てきます。

汗臭さは「酸っぱい」ですが、ワキガは「刺激的で独特」です。

においの強さも違います。

汗臭さは半径50センチ程度ですが、ワキガは半径1〜2メートル離れていても届くことがあります。

電車の中で、離れた位置の人まで反応している様子を見て、自分のにおいが広範囲に届いていると気づいたとき、本当に辛かったです。

発生するタイミングが異なる

汗をかく

汗臭さは、大量に汗をかいた後に発生します。

運動後、夏の暑い日、緊張した時などです。

汗をかいてから2〜3時間後に最も強くなります。

ワキガは、汗の量に関係なく発生します。

冬でも、じっとしている時でも、においが出ます。

私は冬場のオフィスで、暖房が効いている時が一番気になりました。

周りは汗をかいていないのに、自分だけにおっている感覚がありました。

朝起きた時点で、においを感じることもあります。

これが汗臭さとの大きな違いです。

対策方法も変わってくる

シャワーを浴びる

汗臭さの対策は、比較的シンプルです。

こまめに汗を拭く、着替える、シャワーを浴びる。

これだけで十分に改善できます。

市販の制汗スプレーも効果的です。

ワキガの対策は、汗臭さの対策とは異なります。

朝シャワーで脇を丁寧に洗う。

アポクリン腺に効果がある制汗剤を選ぶ。

綿やリネンなど通気性の良い素材の服を着る。

これらを毎日続ける必要があります。

私は朝5時に起きて、10分かけて脇を洗っていました。

制汗剤もワキガ専用品を使うようになってから、においが3〜4時間抑えられるようになりました。

普通の制汗スプレーでは1時間も経たずに、においが戻ってきました。

両方が同時に起こる場合もある

活発

ワキガ体質の人は、汗臭さも感じやすいです。

アポクリン腺が活発な人は、エクリン腺からの汗も多い傾向にあるからです。

そのためワキガのにおいと、汗臭さが混ざることもあります。

この場合は、両方の対策を組み合わせる必要があります。

私も夏場は、2つのにおいが重なって特に辛かったです。着替え用のシャツを2枚カバンに入れて出勤していました。

まず自分のにおいを知ることから

自分を知る

「私はどっちなんだろう?」と思ったら、以下をチェックしてみてください。

  • シャワー後30分で、再びにおいが出る
  • 服の脇部分が黄ばむ
  • 耳垢が湿っている

上記の場合は、ワキガ体質の可能性が高いと言えます。

運動後だけにおう場合は、ただ汗臭いだけです。

私は最初、自分のにおいを認めるのが怖かったです。

ですがにおいの原因を正しく理解してから、適切な対策ができるようになりました。

今はワキガ体質であることを受け入れて、毎日のケアを続けています。

あなたも自分のにおいを、正しく知ることから始めましょう。

それが改善への第一歩です。

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