給湯室とエレベーターを乗り切る方法

狭い空間が、恐怖になっていませんか？

給湯室のドアを開ける瞬間の緊張。エレベーターのボタンを押す時の躊躇。誰かと一緒になったらどうしよう、という不安。

私も狭い空間が本当に苦手でした。

特に給湯室とエレベーターは、逃げ場がなくて怖かったです。でも今は、普通に使えるようになりました。

この記事では、狭い空間を乗り切る具体的な方法をお伝えします。

給湯室での滞在時間を、3分以内にすることから始めましょう。

事前に何をするか決めておきます。お茶を入れる、カップを洗う、水を汲む。目的を明確にして、さっと済ませます。

人が少ない時間帯を把握することも大切です。朝8時半、昼12時半、夕方4時半。この「半」の時間は、意外と空いています。

もし誰かと一緒になったら、軽く会釈して作業を続けます。無理に会話する必要はありません。自然な距離感を保てば大丈夫です。

私は最初、朝イチの誰もいない時間だけ使っていました。慣れてきたら、少しずつ時間帯を広げていきました。

エレベーターが怖い時は、無理に乗らなくてもいいんです。

私は3階までは階段、4階以上はエレベーターと決めていました。「運動のため」と言えば、誰も不思議に思いません。

エレベーターに乗る時は、できるだけ操作パネルの近くに立ちます。ボタンを押す役になれば、自然な立ち位置が確保できます。背中を壁に向けることで、心理的にも楽になります。

乗る直前に、ポケットティッシュで脇を軽く押さえます。これだけで、気持ちが落ち着きます。

満員の時は、一本見送る勇気も必要です。「次でいいや」と思えるようになったら、かなり楽になります。

どうしても避けられない状況もあります。

給湯室で上司と鉢合わせ。エレベーターが予想外に混雑。そんな時のために、準備しておきましょう。

まず、姿勢を正します。背筋を伸ばすと、自然と脇が閉まります。呼吸も深くなり、緊張が和らぎます。

次に、何か持ち物を胸の前で持ちます。書類でも、カップでも、スマホでもいい。腕を自然に体の前に持ってこられます。

そして、相手の話に集中します。においを気にするより、会話に意識を向ける。これが一番の対策になります。

24歳の時、初めて同僚とエレベーターに乗れた日のこと。たった1階分でしたが、本当に嬉しかったです。

次の週は2階分。 1ヶ月後には最上階まで。少しずつ、確実に進歩していきました。

給湯室も同じです。最初は水を汲むだけ。次はお茶を入れる。今では、同僚と世間話もできます。

あなたのペースでいいんです。今日、給湯室のドアを開けられたら、それで十分。明日、エレベーターのボタンを押せたら、大きな一歩になります。

避け続けることは、解決になりません。でも、無理をする必要もありません。

少しずつ、自分のペースで慣れていく。対策を持って、準備をして挑戦する。これを繰り返せば、必ず克服できます。

私も5年かかりました。でも今は、給湯室でコーヒーを入れるのが日課です。エレベーターでの雑談も、普通に楽しめます。

あなたも必ず、そんな日が来ます。今日も一歩、前に進めたあなたを褒めてあげてください。